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「うわっ」

真夜中、いきなり叫び声をあげるとヒカルが飛び起きた。

「大丈夫か?進藤」

心配そうにのぞき込むアキラにヒカルはしばらく胸を押さえた後にぽつりと言った。

「やな夢見たんだ。よく見るんだけど」
「嫌な夢…どんな?」

尋ねられて一瞬躊躇って、それから言う。

「おまえに…『無様な結果は許さない』って言われる夢」

しばし気まずく黙り込む。

「あ、ゴメっ…でも別に変な意味じゃ…」

言いかけるヒカルの言葉を遮るようにアキラが言った。

「黙っていたけれど、実はぼくにもよく見る悪夢があるんだ」
「へえ、どんなの?」
「キミに…『春までここには来ねえ』って言われる夢」
「へ……へえ」

それから再び黙り込むと、ヒカルとアキラは顔を見合わせ、同時に「ごめん」と頭を深く下げたのだった。

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いっちゃいちゃしたヒカアキが読みてえ!
一昨日だったかその前だったか、カッと照りつけるような真夏日がありましたよね。
あの日にちゃんと日焼け止めぬって外出したのに、左腕の表側と右腕の側面が赤く腫れて、湿疹みたいなぶつぶつが出てしまいました。

なんかもー、見た目も醜いけど痒いし、熱を持っているしで困りものです。紫外線アレルギーみたいなものなのかなあ。それとも汗疹のひどいヤツなのかな。
小さな水ぶくれみたいになっているので日焼けには間違い無いと思うのですが、とにかく痒いので堪えるのが大変。今は1日中保冷剤で冷やしてます。

日焼け恐るべし。



そして、ごしっくもしゅたげも胸の痛い展開で見ていてまじ辛い。特にしゅたげはおかりんが可哀想で可哀想で。見ていて本当に息が苦しくなるような感じでしたよ。なのにまだ折り返しって…。
今日何気に知りましたが、掛/川花鳥園で素敵イベントやってますよ。
名付けて

KK/E48総選挙

ttp://ameblo.jp/kakegawakachoen/entry-10920427731.html

ttp://www.kamoltd.co.jp/kke/kke_48.htm

いいなー、近くだったら絶対投票しに行くのに!

7月18日までだそうです。GOGO!




顔? 目鼻が付いてればいいだろう。

服? 見苦しくなければいいだろう的に、アキラは素敵に男らしく色々と無頓着な人だと思う。

ヒカルは逆で結構色々気にしいだと思いますよ。




「進藤、ぼくはキミのことがす…………す………スルメイカ!」
「塔矢、おれの方こそ、おまえのことがす……す………すし飯食いたい!」

照れ屋同士の告白大会、第56期。
十秒で撃沈、ドロー。
次回、第57期の開催は未定。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※
セリフの後にそれぞれ「ズシャア」とか「ズガーン」とか効果音を入れていただけると幸いです。
くだらなくてゴメンナサイ。


親元を離れ、一人暮らしを初めて、最初の一週間は「の○たま」で過ごし、次の一週間は「ごは○ですよ」で過ごした。

その次は「シーチ○ン」で一週間を過ごし、それが終わると、「納豆」で一週間を過ごした。

「それで、今度はバリエーションを考えて、たまごかけご飯にしようかと思っているんだけど」

言った途端、今まで誰にもされたことが無いような罵倒をされ、それから毎日押しかけられて勝手におかずを作られた。

「信じられねえ、有り得ねえ」

おまえ、今までどんな食育受けて来たんだと甚だ心外なことも言われたけれど、進藤が来てくれてご飯を作ってくれるのは正直嬉しい。

上げ膳据え膳、一局打ったその上に優しくキスまでしてくれるので、ぼくは少しばかりの小言には耳を塞いで感謝して、日々美味しい生活をさせて貰っているのだった。


※※※※※※※※
結構無頓着なんじゃないかなーって。
 


アイスが食べたいと言って、進藤はいきなり近くのコンビニに入ってしまった。

すぐ出て来るからそこで待っててと言われて大人しく待ち、本当に数分経たずに戻って来たことに少し驚いた。

「随分早いな」
「ん。食べたいもの決まっていたから」

そしてガサガサと揺れるビニール袋を持ち上げて見せた。

「やっぱこういう日はさ、ソーダ味のアイスだって」

自信満々そう言われてぼくはすぐに返せなかった。

よく晴れた日ならばよく解る。最近は6月でも真夏のように蒸し暑い日も多いから、そんな時にさっぱりとしたソーダ味のアイスを食べたくなる気持ちは解るのだ。

(でも、今日は雨じゃないか)

朝からしとしと降っていて、今はほとんど止んではいるけれど、空はどんより曇っている。とても空色のアイスが似合う天気だとは思えない。

なのに進藤はすぐにそれを取り出して袋を破ると食べ始めた。

「今、食べるのか」
「ん。今食べたかったから買ったんだし」

当たり前のような顔で言うけれど、普段進藤はあまりこういう歩き食いはしない。

そもそも家までそう何分もかからないのだから、少し待ってゆっくり家で食べればいいのだ。

それをどうしてと疑問がそのまま顔に出ていたのだろうか。「はい」といきなり食べかけを差し出されてぼくは面食らった。

「何?」
「お裾分け。美味いよ。さっぱりしててすげー美味い」

だからおまえも食べてみろよと言われて仕方無く受け取って一口食べる。

「確かにさっぱりして美味しいけど…」

それでもどうして彼が今、それも家まで待て無い程にこれを食べたかったのかがわからない。

「別に、どーゆーってわけじゃないけどさ」

そういう気分の時ってあるじゃんかと、彼は曇った空を見上げて言うと、ぼくが返したアイスに齧り付いた。

行儀悪い、子どもみたいだ、スーツに欠片が落ちるじゃないかと色々言いたくなって、それでも黙った。

「…そうだね、確かにそういう気分になることもあるかもしれない」


今日棋院の事務室で、海外の棋士の訃報を聞いた。それをふと思い出したのだ。

台湾に行った時に一度だけ会った。現地での手配をしてくれた人で、結局打つ時間は持てなくて、いつかまた会った時にと約束して別れた。

けれど台湾と日本でそうそう機会が持てるわけも無く、数年経った今、その機会は永遠に失われてしまった。

言われてもぱっと顔を思い出すことも出来ず、でもその節くれ立った指だけはよく覚えている。あの指が石を置く所を結局一度も見られなかったなと、それは心の隅に空いた小さな穴になった。

そしてそれはたぶん進藤も同じだったんだろう。

悲しむとか、悼むとか、そんなことをするほど近く無く、でも失ったという感覚が確かにある。

その気持ちが彼に曇天の下、アイスを買わせたのだとやっとぼくにも理解出来た。

「もう一口食う?」

沈黙をどうとったのか、三分の一ほどになったアイスを進藤はぼくに差し出した。

目の前の信号を渡って数メートル歩けば、もうマンションに着いてしまう。普段のぼくなら断るけれど、今は断る気持ちになれなかった。

「…貰おうかな」

正しいとか正しく無いとか解らないけれど。

(でも確かに)

こんな日は、切ない程青い空色のアイスを食べるのが何をするより相応しいと思ったのだった。
素材提供元様♪  NeckDoll様 whoo's lab様 LITTLEHOUSE様
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